山小屋機能
概要¶
山小屋独自の機能について説明します。本機能は、白馬館さま(長野県白馬村)のみにライセンスされています。
山小屋機能は、山小屋特有の要件に最適化した機能を提供します。通常の宿泊予約システムとの差異として以下があります。
- 相部屋
- 相部屋を考慮した部屋割り(グループ、性別、年代等を考慮)
- その他の考慮・・・寝具利用の平準化
- 予約金機能
- 直接予約/SMSメッセージ経由でクレカ決済対応
- 登山ルート設定
- その他
- 同じ宿泊施設内の棟で住所が自治体というケースの考慮
- 例えば本館は長野県、別館は富山県というケースがあります。この場合、宿泊税の扱いが変わるといった考慮があります。
- 予約なしの登山者の受け入れ
- 高山にある山小屋は避難場所としての位置づけもあります。体力の限界や悪天候によって登山中に急遽、宿泊先を変更することは珍しくありません。このため、ご予約がなくても避難してきた登山者を受け入れる必要があります。
- フロントで小銭(硬貨)を扱わずに済む仕組み
- 高山での小銭(硬貨)のやりとりが大量にあるとヘリコプターを利用して下す必要ができます。この負担を最小化する必要があります。例えば大半の予約システムでは宿泊税は現地払いとなることが多いですが山小屋システムでは決済対象に含めてクレカ払いとすることが望まれます。
- 大規模施設への対応
- 大規模な施設(例えば白馬山荘は800人を収容可能)ではチェックインが特定の時間帯に集中します。このチェックインをできる限りスムーズに実施する必要があります。(クレカ決済、自動チェックイン端末、事前同伴者情報入力、チェックイン状態の可視化等)
- 同じ宿泊施設内の棟で住所が自治体というケースの考慮
相部屋機能¶
山小屋には伝統的に「相部屋」があります。相部屋の場合、客室の余裕がある場合、以下のような配慮が必要です。
- (できる限り)性別が異なる場合は別の部屋にする。ただし同じパーティの場合は同室も可とする(予約時にお客様が選択可能)
- 二段ベッドの場合、(できる限り)高齢のお客様は下段に割り当てる
- 部屋割りは到着順に割り当て
- 高山への登山を伴う山小屋には到着できない人(体力的に途中で断念する人、他の山小屋に避難する人)が珍しくありません。また直前の天気予報が荒天であれば大量のキャンセルが発生します。事前に割り当てすると最適でなくなる可能性が高いため到着順に割り当てを行います。
予約金機能¶
利用料金の一部を「キャンセル時の返金不可/同一シーズン中は次利用時に充当可能」とする機能です。
当該機能を利用するプランでは、支払方法を「クレジットカード決済のみ」とします。
ご予約時点で、クレカの与信枠を確保して、その後、与信枠の有効期限が切れる前に洗い替えを繰り返します。
予約金機能の背景
本機能の背景にある課題は、大量に発生するキャンセルへの対策です。より具体的になキャンセル料金負担の平準化です。 高山への登山は危険を伴うのでて天気予報の事前確認は欠かせません。 ライトな登山愛好家は、登山日まで余裕があるタイミングの精度の低い天気予報でキャンセルをする傾向があります。この場合、キャンセル料金は発生しません。一方でディープな登山者は直前まで粘りますがこの場合、キャンセル料金が発生してしまいます。山小屋としては後者のお客様により良いサービスを提供したいと考えますが、実際にキャンセル料金を多くご負担いただいているのは後者です。このご負担の偏りを平準化するための機能となります。
直接予約/SMSメッセージ経由クレカ決済対応¶
直接予約は、予約システム外(電話、FAX等)でお客様からのご利用希望を伺って管理サイトから予約システムに登録する機能です。
この機能により、なんらかの理由でオンライン予約を利用できないお客様や旅行代理店を経由した予約をちいプラで一元管理することができます。
直接予約の支払い方法は、標準のちいプラでは「現地払い(もしくは請求書払い)」のみですが、山小屋システムの場合は、「小銭を扱いたくない」「予約金機能(料金の一部は返金不可)」という要件があるので「クレカ決済」に対応する必要があります。
お客様からクレカ情報を聞いて入力することは不適切ですので、お客様自身で登録していただく必要があります。
このため、カード決済用のURL(※1)を送信する手段が必要となりますが、お客様がEメールを利用していない可能性を考慮して、携帯電話のショートメッセージ(SMS)機能を利用します。
また、予約作成時の予約ステータスは、標準パッケージでは「予約成立」ではなく「お客様カード決済待ち」となります。
付随して、以下の機能も実装します。
- 自動失効機能: 所定時間内にクレカ決済が行われない場合、自動的に失効する機能
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アラート機能: SMS送信エラーが発生した場合、サイト管理者に通知する機能
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※1: このURLで表示するページは、ログインなしで安全に表示できる必要があります。推測不可能なトークンを利用します。
機能イメージ¶
登山ルート機能¶
お客様がご予約時に予定登山ルート(出発地、到着地)を指定する機能です。
登山ルートを設定しておくことで、救助が必要になった際にお客様の現在地点を想定しやすくなります。
将来的には、登山届(登山計画書)を提出する機能の実装も視野にあります。
地点マスタ設定¶
マスタ設定 > 登山ルートで、地点マスタを設定します。
照会画面¶
登録画面¶
発着地点設定¶
宿泊施設設定 > 基本設定 > 登山ルートで、宿泊施設ごとに発着地点を設定します。
予約詳細画面での確認¶
管理サイトの予約詳細画面で選択された内容を確認できます。
予約CSVでの確認¶
予約CSVに含めることができます。
事前に予約CSVパターン設定で出力を有効にする必要があります。
予約サイトでの表示¶
予約内容最終確認画面で設定¶
出発地点によって到着地点の選択肢は変化します。













