地域OTAを成功に導くために必要なマインドは?

はじめに

2023年は「地域OTA」元年でした。この「目新しい用語」が普及した最大の理由は、観光庁が登録DMOに対して「地域OTA」の設置を事実上義務付けて、資金を助成することを決定したことです。

【参考記事】観光庁が「地域OTA」構築への積極的な支援を表明

観光庁の施策表明以降に変わったことは?

弊社は2023年の年初に「地域OTAを一般用語にする」を掲げました。観光庁の施策表明は想定外の追い風でした。「地域OTA」で検索すれば、トップに表示されるからです。

結果として弊社には多くの引き合いが寄せられました。平均して半年に1回だったのに、7月だけで7件に達しました。(面的DXなど助成金の申請期限だったようです)。さらには潤沢な資金を持つ企業からのM&Aオファーも複数いただきました。

一方で、打診してきたくださった方々とお話していると、それまでは感じたことのない「違和感」を覚えるようになってきました。その違和感とは一言でいえば「この人・地域は、本気ではない」というものです。

「助成金を獲得するために必要」という本音が透けて見えました。実際、関東の某県庁所在地の自治体の「面的DX」の申請に協力しましたが、その担当者は正直な方で「本丸は施設改修費なんですが、地域OTAを追加しないと採択されないと聞いたので・・・。」とおっしゃってました。(【後日談】この申請は無事に採択されましたが、一部の合意履行を反故にされたのと、行政から天下ったやる気のなさそうな人物が運営法人の地域OTA推進責任者になるようだったので提供をお断りしました。観光庁は支援方法を再考したほうがよいかもしれませんね。)

「地域OTA」が一般的でなかったときは、弊社を探してきてくれる人は「本気」でした。無数のノイズ(=個々の事業者向けの予約システム)がある検索結果の中からいくつもページをたどって弊社を探してくれるので当然です。

「地域OTAをやろうとしている。どうやらそれができるのは御社のシステムだけのようだ。」という地域ばかりだったので話がスムーズでした。(その頃は、初期費100万円をご請求していたので資金調達できなくて断念するパターンとサイトコントローラー連携や多言語対応できてなかったので見送りとなることが多かったです。←現在は対応済)

この「本気度が疑わしい」方々からの打診は、2024年現在も続いているので「地域OTAを成功に導くために必要なマインドは?」と題して記載してみることにしました。

地域OTAを成功に導くマインドと失敗が運命づけられたマインドの違い

「自走・自立マインド」と「地域OTAへの理解・信念」の2つの軸で考えて図示してみました。

図の右上(=先進地域)は、現在の状況に疑問をもっており、社会や時代の変化(特にインターネット革命)を肌で感じていて、自立心が高く、主体的で、地域OTAの将来性に確信を持っているリーダーがいる地域です。これは中長期的には成功が約束されているといえます。信念の強さと創意工夫・試行錯誤の量が成果~数字~に直結するのを目の当たりにしてきました。(ここに書いてあることは単なる理想像ではありません。事実です)

逆に、上述したような「本気でない地域」は図に左下(=衰退地域)に入ります。これは成功確率は0です。あちこちに書いていますが、ちいプラのようなシステム導入は地域OTAを実現するためには必須ですが、それはゴールではありません。スタートラインにたっただけです。

事例として紹介すると「え?そんなに?そんなことが?」と驚かれるほどの成果を出している地域でも、今だに試行錯誤・創意工夫の連続です。

まとめ

ご自身は上述したマトリクスのどこに位置づけられるのか?自問自答に活用していただければ幸いです。

現時点で左下に近いところにいても構いません。そのマインドでは成功しないことを自覚していただき、コツコツと実績を積み上げながら、周囲を巻き込みながら、ご自身やステークホルダー全体のマインドを右上に切り替えていくことが肝要です。