なぜ自社でドメインを所有・管理するべきなのか?
ドメイン名の取得・管理は、Webサイトやシステムを運営する組織自身が直接行うべき重要なタスクです。業者に委託すると手間が省けるという利点がありますが、それ以上に大きなリスクが存在します。
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なぜ自社でドメインを所有・管理するべきなのか?
1. 所有権と管理権の確保
ドメインを外部の業者に任せると、所有権や管理権が曖昧になります。
業者との関係が悪くなった場合に他業者に委託するときに妨げになったり、業者の倒産・業務停止によってアクセス不能になるリスクがあります。
ドメイン名はインターネット上の住所のようなものであり、ビジネスにおいて極めて重要な資産です。自社で直接所有・管理することで、このようなリスクを防止できます。
ドメインを人質として、情報システムやWebサイトの移転を妨害するWeb制作会社やITベンダーもあるニャ。実話ニャ💦
歴史のある古いドメインを放棄すると、詐欺業者やアフィリエイト業者に悪用されることもあるニャ。実話ニャ💦
2. 迅速な対応が可能(委託している場合は非効率)
ドメインに関する設定変更や更新期限が迫った場合、業者を通すとどうしても対応にタイムラグが発生します。
またDNSレコードのように情報システム寄りの設定が必要になった場合、その方面の知識のないWeb制作会社に管理を委託していると5分で終わる作業に2週間かかったりします。(下記の記事を参照)
組織が所有・管理することで、ドメインに関する重要な作業を効率的に行えます。
3. コスト管理と透明性の向上
ドメイン管理を外部委託すると、必要以上の費用がかかったり、透明性が低くなる可能性があります。
自社でドメインを直接取得・管理することで、コストを明確化し、運用コストを抑えることができます。
実際、誰でもできる簡単・単純な作業である「ドメイン移転に〇万円」とか「レコード変更で〇千円」という業者も存在しますよ。実話です。
4. 業者による印象操作のリスク
委託業者は一般利用者の無知につけこんで、ドメイン管理をあたかも「難しい・手間がかかる・リスクがある」ように印象操作することがありますが、これは明らかに誤りです。実際には、自動更新設定を有効にし、支払い方法をクレジットカード払いにしておけば、ドメイン管理はほぼメンテナンスフリーで簡単に行えます。
ちいプラ運用するときは、ネームサーバーを指定のものに変更するだけじゃ。ネームサーバー変更手順はどのドメイン管理会社(レジストラ)でも明確な手順書があって、誰でもできる。専門知識が必要なDNSレコード設定はNYANGOにお任せでよいぞ。
ドメイン管理におけるベストプラクティス
- 自社で所有・管理する
- 自動更新とカード払い・・・更新期限を自動的に管理する仕組みを導入する
自社での直接管理によってリスクを最小化し、事業の安定運営を確保しましょう。
付録. おすすめのレジストラは?
以下の指針にしたがってください。
- 大手である・・・古い無名のレジストラは、機能が陳腐(例.サブドメイン設定できない)だったり、操作マニュアルが古い・曖昧だったりします。2025年3月現在では、権限を細かく設定できてドメイン費用も安価なXSERVERが推奨です。お名前.comも有名ですが維持調整費があるため割高になっています。
- 外部ネーム―サーバ―に切り替えるのが容易である・・・大手でも一部のサービス(例えばさくらインターネット)は機能が陳腐だったり特殊だったりします。
- レンタルサーバー契約と一体化しているものはNG・・・レンタルサーバーによくありますが、そのレンタルサーバーとセットでドメインを無料で提供するところがあります。これは「囲い込み」手段です。ドメインは独立して所有しましょう。