コンテンツにスキップ

クレカ決済仕様変更

このたび、クレカ決済の仕様を抜本的に変更(オーソリーを廃止してキャプチャで運用)することになりましたので、ご案内いたします。

2026年6月19日 株式会社NYANGO 勝又伸一

適用スケジュール

~~2026年8月1日(土)~~2026年7月20日から適用

変更にあたって対応していただくこと

特にご対応いただくことはございません。自動的に切り替わります。

PAY.JP社からの入金明細(CSV)に計上されるタイミングが「予約ステータス確定時」から「n日前(既定は30日前)」になります。 キャンセル料金発生時は、「n日前=売上計上」「キャンセル時=払い戻し」という挙動となります。

n日前は可変ですが、一貫性を持たせるためまずは「30日」で固定します。

事業者と精算業務で、PAY.JP社の入金データを利用している場合は影響の有無をご確認いただけますようお願いいたします。

切替前の予約の扱い

  • 切り替え時にオーソリーが作成されている予約: 予約ステータス確定時にキャプチャ
  • 切り替え時にオーソリーが作成されていない予約: n日前にキャプチャします

本件に関するお問い合わせ

Redmineに起票していただけるようお願いいたします。

変更の背景

今回の変更には以下の背景があります。以降でそれぞれについて説明いたします。

  1. チャージバックの発生
  2. オーソリー期間の大幅短縮・・・60日→海外:7日、国内:30日
  3. クレカ決済にまつわる問い合わせ・苦情の増加

理由1. チャージバックの発生

  • 某クライアントで2026年4月から立て続け(3件)に海外カードでチャージバックが発生した(うち2件は反証不可が確定、残りの1件は反証確認待ち)。それ以前の発生は全体で過去10年間で0件
  • 原因はオーソリーなし(35日前に取得して有効期限60日としているが海外のカード発行会社には7日と運用が開始されている)
  • カードは3Dセキュア(本人認証)を行っているが、チャージ作成時には3Dセキュアを行っておらず保護されない
    • これは予約システムや定期課金系システム(=チャージ作成時にお客様の手を煩わせない)の標準的な仕様です。

過去10年で一度も発生していなかったのに、立て続けに発生したことから「生成AIによる不正利用高度化」「組織的不正」の恐れがあり、今後、多発することが懸念されます。


理由2. 海外発行カードのオーソリー期間の大幅短縮(60日→7日)

利用しているクレカ決済サービス(PAY.JP社)での変更となります。

海外発行カードで取得できるオーソリ期限を「最大7日まで」に制限いたします(2026年8月開始予定) | PAY.JP

上記には、国内カードについても以下の言及があります。

国内カードは引き続き最大60日のオーソリー取得は可能だがチャージバック対象となる可能性があるので非推奨。
30日以内を推奨

この変更によって「オーソリー」を使った現在の実装は実用性を失いました。(理由は以下)

  1. 予約システムの特性(連泊)
  2. 8連泊の以上の場合、物理的に対応できない
    • 3連泊であっても事前・事後のリカバリ期間を考慮すると業務上運用が困難
      • 例えば利用日直前にオーソリーがエラーになってもお客様が対応する時間的余裕がありません。場合によっては既に旅行が始まっている可能性があります。この場合、与信なしで受入れざるをえなくなり、キャンセル料金徴収リスクが高まります。
  3. カード決済エラー(与信枠超過、不正利用誤判定)へ対応する時間的猶予がない
  4. ヒューマンエラー(デポジット的に利用している場合に、現地で受け取り忘れ・過小受け取りしたので一部課金したい)へ対応する時間的猶予が短い
    1. 事業者 → 運営法人 → (場合によっては)NYANGOがそれぞれ即応できるとは限らないので、その間に失効してしまう恐れがあります。

なお、今回のオーソリー期間短縮は、海外発行カードだけが対象ですが、国内カードも同様の実装に変更します。理由は以下です。

  1. 国内カードも国際標準の7日に収斂していくのが確実視されるため。
  2. 国内発行カードと海外発行カードで異なる実装を行うとシステムが複雑になり保守効率が大きく悪化するため
  3. 現状でも複雑なエラー発生時の対応がさらに複雑になるため

理由3. クレカ決済にまつわる問い合わせ・苦情の増加

オーソリー(与信枠確保)は、一般的な利用者の感覚と異なっています。

以下のような挙動に不安に感じたお客様からの問い合わせが多発しています。苦情に発展したものも複数件報告があります。

  • デビットカードとプリペイドカードの場合は即時引き落としされる
  • カード発行会社からの与信枠確保通知を「引き落とされた」と勘違いする。
    • 与信枠確保通知の有無・内容・タイミングは、カード発行会社によって異なるので統一した案内が不可能
  • 変更(金額減)のたび与信枠を抑えてしまう。
    • 予約を3回変更(9万→10万→8万)したとすると最終的な料金は8万円でも、27万円の与信枠を抑えてしまう。システムは即時返金しているが与信枠解放がカード会社に反映されるまでタイムラグ(最大1か月程度)がある。このため与信枠が不足してカードが使えなくなることがあった。→ 強い苦情に発展したケースが報告されています

変更内容

上記の課題を解決するために以下の変更を実施します。

これにより「チャージバック発生防止」「問い合わせ削減」「仕様の簡素化/カード種別(通常・デビット・プリペイド)が違っても同じ挙動」のメリットを得られます。

※3DセキュアのON/OFFは利用地域様ごとに選択可能とします。

もっとも大きな変更はオーソリーを廃止してキャプチャ(実売上)で運用するように設計変更します。これまでは「与信枠確保のみ行い予約ステータス確定まで支払い確定は保留」していましたが、事前に支払いを確定します。

# 予約時の仕様同意 予約時のカード登録 利用日からn日前(※4) チャージ作成のトリガ チャージ作成時の3Dセキュア(※2) 予約変更 確定
金額変更あり
確定
金額変更無し
備考
現在 なし
説明文掲載のみ
あり
3Dセキュア
オーソリー
(与信枠確保)
1. 予約処理(※1)
2. 夜間バッチで作成
なし 即時反映 キャプチャ キャプチャ
変更後 あり
「n日前引き落とし、返金は最大1か月要する」
現行と同じ キャプチャ
(実売上化)
1. 予約処理(※1)
2. 午前10時頃のバッチ。(※3)
有り 現行と同じ 現行と同じ 何もしない
  • ※1: 予約時点で利用日までn日だった場合は予約時。
  • ※2: 3Dセキュアは本人認証技術。クレジットカード発行会社によって電話もしくはEメールで実施される。3Dセキュアが成功した場合、そのチャージではチャージバックは発生しないことが補償される。
  • ※3: チャージ時の3Dセキュアが無効の場合は、システムで作成して完了。3Dセキュア有効の場合、お客様にメール通知してお客様操作をトリガとして作成(+カード発行会社による認証フロー実行)。お客様操作を機転とするのは、3Dセキュア認証はチャージ作成から30分以内という制限があるため。
  • ※4: nは20日-150日まで設定可能とします。30-60日くらいが実用的と思われます。90日や120日にする(=利用前の3-4か月前)に実際に請求を行うとお客様が不安になって問い合わせが増えると予想されるのでご留意ください。

3Dセキュア有りのチャージ作成の流れ

sequenceDiagram
    title リダイレクト型の3Dセキュア処理フロー
    participant M as ちいプラ
    Actor O as お客様
    participant P as 決済サービス会社(PAY.JP)
    participant C as カード発行会社

    M->>O: お客様に支払い依頼通知メールを送信
    Note over O: マイページ予約詳細に移動
    Note over O: 支払い確定ボタン押下
    O->>M: 支払い作成通知
    M->>P: 3Dセキュア処理待ち状態のリソースを作成リクエスト
    P->>M: 3Dセキュア処理待ち状態のリソースを作成
    M->>O: 3Dセキュア開始エンドポイントへ誘導
    O->>P: リダイレクト
    P->>C: 3Dセキュア認証フロー開始
    Note over C: カード発行会社認証画面にて認証を行う
    C->>P: エンドユーザーが認証を終えたことを検知
    P->>M: 認証結果通知
    Note over M: 認証結果のハンドリング
    M->>P: 成功なら3Dセキュア完了エンドポイントへリクエスト
    P->>M: 支払いなどに利用できるリソースを返却
    Note over M: 支払いや顧客カード追加などを処理

導入で期待する効果

  • 収益面
    • (チャージ作成時の3Dセキュア有効にした場合)チャージバック発生抑止
  • 仕様の統一
    • 発行国やクレカ種別(デビット、プリペイド)の区別なく一貫した挙動となる。
    • 発生する問い合わせやトラブルのケースが減るので、顧客サポートや問い合わせ対応のテンプレート化が容易になる。
  • 運用面のメリット
    • 決済エラー対応する時間的猶予の拡大・・・180日間返金可能。
    • 問い合わせ・苦情減
      • お客様の与信枠を抑え続けない・・・キャプチャしたタイミングで完結するので長期間与信枠抑えずに済む。
      • オーソリー(与信枠確保のみで実際の請求はなし)が一般に理解されていない。オーソリーなのに「なぜ請求が発生している?」というお客様の勘違いによる問い合わせを抑止できる。
      • オーソリーでもデビットやプリペイドカードの場合は即時引き落としされるので、問い合わせや苦情になっていた。
      • 最初に、「決済タイミング」「返金時期」「変更時の対処」などの仕様について「同意」をとる

PAY.JPやクレカ仕様のポイント

  • オーソリー: 最大7日で失効
  • キャプチャ: 最大180日まで返金可能
  • 3Dセキュア
  • デビット・プリペイドの場合は、オーソリーでも即時引き落とし → 問い合わせ・苦情の一因
  • 返金を行ってもカード会社で返金・与信枠解放されるのは最大1ヶ月先 → 問い合わせ・苦情の一因

参考情報

同意画面

日本語

パソコン画面

Image from Gyazo

スマホ画面

Image from Gyazo

英語

Image from Gyazo

中国語繁体字

Image from Gyazo

クレジットカード決済に関するご確認およびご同意事項

決済のタイミング

- 利用日の{0}日前に事前決済させていただきます。(※1)
- 現時点で利用日まで{0}日以内の場合は、本画面の後に決済が実行されます。

予約変更やご返金について

- 予約変更時(金額が増)は、その都度、ご請求させていただきます。
- 予約変更時(金額が減)は、ご利用後もしくはキャンセル時に返金いたします。(※2)
- キャンセル時は所定のキャンセル料金計算にしたがって差額(全額もしくは一部)を返金いたします。
- ご利用のクレジットカード会社によっては返金まで最大1か月要することがあります。ご了承ください。

その他

- 決済時3Dセキュア(不正利用防止のための本人認証)が有効になっています。決済のタイミングでご利用のカード会社が用意した画面に移動して本人認証操作していただきます。

(※1)従来の与信方式(ご利用後に決済)は、与信有効期限が大幅に短縮される(60日→7日)ため、予約システムとしての利用が困難になりました。
(※1)金額減の場合、決済の全洗い替え(既存の与信破棄・新規作成)が必要となります。毎回決済処理を実行すると、返金されるまでの間、二重請求の状態になったり、利用限度額超過により決済エラーが発生することが多いためです。

チャージ時の3Dセキュアを有効にした場合のお客様への通知内容(支払い確定依頼)

n日前キャプチャ時の「支払い依頼」通知
◯◯様

<<サイト名>>のご利用をありがとうございます。

ご予約いただいた「プラン」のご利用日(◯月◯日)からn日前になりましたので、事前決済させていただきます。

以下のURLからお客様専用ページにログインして、ご利用内容とご利用料金をご確認ください。
問題がなければ「支払い確定」ボタンを押してください。

<多言語対応のURL>

どうぞ、よろしくお願いいたします。

※:このお知らせは「支払い確定」まで毎日1回送信されます。長期間、放置されますとご予約がキャンセルとなりますのでご注意ください。
増額時の3Dセキュアが有効の場合の案内
◯◯様

<<サイト名>>のご利用をありがとうございます。

ご予約いただいている「{0}:{1}」のご利用料金が増額されました。
以下のURLからお客様専用ページにログインして、ご利用内容と増額金額をご確認ください。
問題がなければ「支払い確定」ボタンを押してください。

<多言語対応のURL>

どうぞ、よろしくお願いいたします。

※:このお知らせは「支払い確定」まで毎日1回送信されます。長期間、放置されますとご予約がキャンセルとなりますのでご注意ください。
減額時
◯◯様

<<サイト名>>のご利用をありがとうございます。

ご予約いただいている「{0}:{1}」のご利用料金が減額となりました。

既に事前決済させていただいている料金{0}円との差額{0}円は、ご利用後(もしくはキャンセル時)にご返金させていただきます。

なお、ご返金を保留する理由は以下のとおりです。
減額のたびに決済処理(既存破棄と新規決済)を行うと一時的(返金まで最大1か月を要するカード発行会社もございます)に二重請求となったり利用限度額超過エラーになることが多いためです。